合板事業

ネダノン

◆壁用厚さ24㎜の合板 『ネダノンスタッドレス5+(ファイブプラス)』


セイホクグループ各社が加盟している東京・東北合板工業組合は、厚さ24㎜の構造用合板『ネダノンスタッドレス5+』を
用いた在来軸組構法の大壁と真壁仕様の耐力壁で壁倍率5.0の国土交通大臣認定を取得しました。
現在の建築基準法では構造用合板の壁倍率は7.5㎜以上で2.5倍が認められているのみで、構造用合板として
壁量計算で最高倍率5.0の認定は今回が初めて。
認定された仕様は、柱、梁、土台などは105㎜角以上、受材は45㎜角以上と一般的な材料を用いた軸組に、
24㎜構造用合板をCN75の釘を100㎜間隔で張り付けるものです。
認定された品質とサイズは、全樹種、特類と1類、1級と2級、
910モジュール(幅910㎜×長さ1820㎜、2430㎜、2730㎜、3030㎜)と
メーターモジュール(幅1000㎜×2000㎜、2430㎜、2730㎜、3030㎜)。
なお、倍率5.0として使用できる厚さ24㎜構造用合板は、釘サイズと間隔、『ネダノンスタッドレス5+』の商標が
印字されたものに限ります。

◆床用厚さ24㎜以上の構造用合板 『ネダノン』


セイホクグループ各社が共通した商品名で生産するJAS構造用合板『ネダノン』が、根太を用いず厚さ24㎜以上の
構造用合板を直接、床ばりや胴差に留めつける床組として、2003年改訂の住宅金融公庫(現在(独)住宅金融支援機構)
「木造住宅工事仕様書」に明記されました。
また、法的には、国土交通省建築指導課監修「2007年度版建築物の構造関係技術基準解説書」に、構造用合板を
釘打ちすることにより火打材とみなすことができることが明記されています。
これらにより、JAS構造用合板『ネダノン』厚さ24㎜以上3×6サイズ(910㎜×1820㎜)または
メーターサイズ(2000㎜×1000㎜)を使用することで工期を短縮しながらも耐震性に優れた住宅を建設することが
可能となりました。

セイホク 杉赤身ネダノン

日本は古くから杉と共にに文化を育んできました。
その杉赤身は防腐防蟻性能の高い樹種として住宅部材には欠かせない材料です。
セイホクは、国産材を有効活用するために杉赤身だけのネダノンをつくりました。

マルチスキャンシステム
カメラモ二タによる画像処理で単板の品質、色を区分

● 1Fの床用としてぜひ杉赤身とご指定ください。
● 防腐防蟻処理 (接着剤混入)も可能です。
● インテリア用や天井現し用も御用意致します。

杉赤身(心材)

1. 耐腐朽性
木材の耐腐朽性は抗菌成分が含まれる心材が辺材より優れており、
心材ではスギもヒノキなどと遜色ない性能を持っています。

心材の耐蟻性

耐腐朽性の区分 国産材 外国産材
大(野外で7〜8.5年) ひば、ひのき、けやき、くり ベイヒバ、ベイヒ、ベイスギ
中(野外で5〜6.5年) すぎ、からまつ ベイマツ、ダフリカカラマツ
小(野外で3〜4.5年) あかまつ、くろまつ ベイツガ

(木材工業ハンドブック及び住宅金融支援機構工事仕様書より)

2. 耐蟻性
心材の耐蟻性ではスギはヒノキと同程度の性能を持っています。

心材の耐腐朽性

耐蟻性 国産材 外国産材
ひば ベイヒバ
ひのき、すぎ、からまつ、けやき ベイヒ
あかまつ、くり、とどまつ、
くろまつ、えぞまつ
ベイツガ、ベイスギ、ベイマツ、
ラジアタパイン、ダフリカカラマツ、
アスペン、オウシュウアカマツ(R.W)、オウシュウトウヒ(W.W)

(木材工業ハンドブック及び住宅金融支援機構工事仕様書より)

[参考] ・支援機構仕様書 平成22年改訂
 (抜粋)
 5.8.7火打ちばりを省略する場合の床組の補強方法(1~5省略)
  6.根太を用いず、直接、床下地板を床ばりまたは胴差に留め付ける場合は次による。
   イ.下地用の品質は、合板のJASに適合する構造用合板で厚さは24mm以上とする。(ロ.ハ.省略)